第37回オートサービスショー2023
全国から最新の自動車整備機器や工具を集め、紹介するイベントです。
オートサービスショーとは・・・
昭和23年に第1回「自動車機械工具実演展示会」を開催し、
その後昭和48年から名称を「オートサービスショー」に変更。現在は東京ビッグサイト(東京国際展示場)において国内外より各種自動車整備検査用機器を一堂に集めて隔年で開催し、 新製品の開発成果を披露するとともに優良な機器の普及に努めています。
第37回 オートサービスショー2023 (jasea.org)
会場は東京ビッグサイト。
私は最終日の土曜日にお邪魔しましたが開場前から入口に来場者がたくさんおられました。
私は自動車部品商という立場で今回出展されていた企業を見ていたなかで、
『整備工場がアクションを起こすべきビジネス』
という観点から視察してみました。
この記事をご覧頂いて、現在の整備整備工場が生き残っていくためのビジネスを考えるうえで少しでも参考になりましたら幸いでございます。
第37回オートサービスショー2023【自動車部品商目線で視察したレポートです】
A EV/HVバッテリーの修理
最近トヨタでも活発な動きを見せているEV/HV車の普及。
当然、車両を使用すれば『修理』がついてきます。
トヨタでは代表的な車種として【プリウス】や【アクア】などのメインバッテリーの修理は珍しくなく普及度の高い車種には「リビルト再生品」も重宝されておりますが、他メーカーのメインバッテリーは電圧低下によるエラー表示がでると「高額修理」もしくは「純正新品ASSY交換」の選択しかなかったんです。
例)
i-MiVE 純正新品交換作業 約120万➡部分修理 約10万(過程)
メインバッテリーは何個かの「セグメント」と呼ばれるバッテリーブロックの集合体で構成されています。
要は「悪い部分だけを修理できらた安く済むよね」ってことです。
NEXTさんの紹介されていた《BMS-3000》は今日本でも人気が高まりつつあるヒュンデで正式採用が決まった「GENESIS(ジェネシス)」というブランドでこの機器も今後日本国内で普及させたいとのことでした。
環境にも優しく、ユーザーにも優しく、整備工場にも優しい最高のビジネスではないでしょうか?
B ポータブルEV急速充電器
またまたEV関連の商品です。
ポータブルEV急速充電器はこれから必ず必要になってくるツールと考えています。
ガソリン車の「ガス欠」が電気自動車でいう「デン欠」というらしく、従来は(今もですが)下記のような対応を余儀なくされています。
ファミリーで移動中高速道路で「デン欠」
↓
ロードサービスへ依頼
↓
ドライバーはレッカー車と共に最寄りの充電スペースへ
残りの家族はタクシーを手配して充電スペースへ
↓
数時間後、充電完了後解放
この時間がもったいないですよね?
BellEnergy株式会社さんの展開しているポータブルEV急速充電器
「Roadie」(ローディー)
は最短で問題を解決します。
ベルエナジー株式会社|Roadie (bellenergy.co.jp)
CHAdeMOユニット
最大出力20kW
(蓄電池ユニット1台の場合10kW)
CHAdeMO 1.2
CHAdeMO 1.2
蓄電池ユニット
蓄電池容量 3.35kWh/ユニット※
一度に4台まで積み重ね可能
約80km~追加走行可能
蓄電池ユニット4台分
充電時間:10分/ユニット
また研究機関での室内での使用・カーディーラーの整備工場内での点検作業に使用など
ポータブルの特徴を生かい注目されています。
EV車を使用されているユーザー様の安心を保証することは整備工場にとって大きなビジネスチャンスになるのではないでしょうか?
C 洗車場ビジネス
コロナを機にマイカー洗車がブームとなっている中で注目すべき「洗車ビジネス」です。
もちろん設置後利用料金での回収もありますが整備工場への提案事業という観点でご紹介します。
ユーザーが整備工場へ足を運ぶ機会は「車検・点検」「乗り換え」「イベント」ぐらいではないでしょうか?
大切なお客様を獲得する事は大変労力の必要なことですが離れていくときは簡単です。
整備工場とお客様に必要な「コミュニケーション」を密にとるツールとして洗車場が最適とのことなんです。
整備工場➡洗車場を併設し、プリペイドカードを発行・お客様へ販売
お客様➡プリペイドカードを購入・使用
まずは足を運んで頂き、洗車の合間に雑談しながら「お車の調子はいかがですか?」とか「そろそろ車検ですね」とか話のきっかけができます。
お客様側からお問い合わせが来るかもしれません。
そうやって集客ツールとしての利用はアリだなと思いました。
D 撥水道場 撥水ビジネス
今更ながら、ではありません。
撥水シャンプーや撥水剤って無数に存在しますね。
実際どれが良いの?
みたいなループに陥ってしまいます。
トホホ。。。
雨の時、バイクのシールドに水滴が残って視界を遮るのが相当ストレス!
と思っていましたらシールド向けの撥水剤を販売されておりました。
また、ミラー部分の施工も一緒にできますので一石二鳥です。
実用的なものは敢えておススメすると受けがいいものなんですよね。
実際に私も購入しましたので後日、レビューを載せます!
撥水道場 | 撥水コーティング、疎水コーティングなら、プロ用コーティング剤の撥水道場で! (hybridcoat-zero.com)
E まとめ
タイヤ溝計測器
サイドスリップ・ブレーキ・スピード複合試験機 トリプルテスター
ニューバランスの安全靴カワイイ!
今回のオートサービスショーはEV車に特化した商材や特定整備機器・VRやカメラなどを活用したツールなどこれからの需要+効率化を目指した商材が多く出展されていました。
整備工場側の立場になって考えてみると、大幅な事業の方向転換・先行投資など頭の痛い時期に差し掛かっていることと思いますがターゲットをしっかり見極めしっかり戦略を立てていけば可能性は無限にあると思っています。
私も今回のような最先端の商材と触れあいながら知識や情報を蓄え必要とされている方へお伝えしていきたいです。
最後まで読んで頂きありがとうございました。