不景気不景気と叫ばれている中ですが、
中古車市場は活気があり大型自動車販売店は拡大の一途を辿っています。
その裏には地域の自動車部品商がしっかりと地盤を固め
自動車業界の活性化にひと役買っていることはあまり知られていないところだと思います。
老舗と呼ばれる自動車部品商でも抱えている「問題」には頭を抱えているのが現状です。
自動車部品商にも迫っている「ゆるい職場」をどう切り抜けるか?【現場で感じた事をリアルに書きました】
【ゆるい職場】
数年前まではゆとり世代という言葉が流行りましたが、
現場では今ゆるい職場化が進んでいます。
考えられる要因としては下記のことでしょうか。
- 過労死の問題が発端となって広まった残業の取り締まり
- パワハラ問題が発端となって広まった上司の萎縮化
- 上司の業務圧迫から起こる教育不足
- 若者の離職率防止から起こる過保護的人事
《残業の取り締まり》
昔の話をすると「今とは時代が違うから比べてはいけない」など批判的な意見がよく出ますが今、私が言いたいことは残業の強制・残業は良いとかそんなことではなくて当時遅くまで残って一生懸命お客様の対応をしていた精神には「強い責任感」があったように思います。
お客様も世代替わりをされている企業が増えましたが10年、20年前の自動車屋さんの社長というものは「強引で気前が良く仕事にまっすぐな漢」って感じの人が多かったように思います。
対応も大変で毎日毎日あらゆるところに気を配りながら営業先へ訪問していたことを覚えています。
夜はお客様の発注や見積もり対応・新商材の提案準備などで残業をしたものでしたが
そういう苦労や努力を経験して先輩のサポートを頂きながら改善成長してきました。
何回も言いますが残業を工程しているわけではありませんが今の若者に業務時間内に
たくさんの経験・苦労や努力をどのように経験してもらったらよいか考えないといけないと思います。
《上司の萎縮化》
上司というものは「きっちり締めるところは締める」役割で「責任は俺が持つから思うことをチャレンジしてみなさい」と言ってくれたり(かな?それは理想の上司像かもしれませんが(笑))、よく仕事終わりに飲みに連れ出してくれて日頃のストレスを発散させてくれたりアドバイスを頂いていました。
怠けていたりすると「こらぁっ!」と御叱りを受けてメソメソしながら仕事した日もありました。(私の勤めていた会社まマシな方だったと思います。)
最近「会社は学校じゃねぇんだよ」というフレーズが流行りましたが教えてもらって当たり前、できない知らない事を自慢げに語ってくる若手社員には「学び方」を教育しないと自立しない社員が育ってしまい連鎖を繰り返します。
《教育不足》
上記の内容と重複する部分が結構ありますが、教育する側が「どうやって教育したら良いのか解らない」ということが起こっています。
自己解決力を高めないといつまで経っても独り立ちできずずっと一人前の仕事を任せてもらえない中途半端な中堅社員が量産されていきます。
「答えを教えるな。解決方法を教えよ」
そうやって成長していくのでは?
《過保護な人事》
過酷な営業エリアに配属になると良く「やばいやばい」と不安を周囲に漏らしながらも
自分なりに創意工夫をし切り抜けた先に昇進が待っている。このような職場が多くなかったですか?
上記の内容と連動しているんですが、
人事異動を行う際に若手社員にだしんすると「できない・わからない・やりたくない」著言う言葉が出てくることもしばしば。
求人を出してもなかなか応募が来ない中、離職されては困ると若手社員のワガママを人事に入れてしまっていつまで経っても同じ仕事しかできないダメ社員が出来上がります。
まずは基本・基礎からしっかり教育する時間が必要なのではないかと思いますが、人材不足から採用後即現場デビューという最悪のケースが・・・
これから求められる事は
これは私の所感ですがゆるい職場と化した自動車部品商は次のことが求められるのではないかと思っています。
- 社長が示す方向性
- 上司、先輩社員の意識改革
- 時には厳しい教育
- 若手社員に対する理解
ここでは現場レベルのお話をします。
まず私自身は最近こう思います。
若手社員は「少しでも良い給料や少しでも多い休み」=良い会社ではないのではないか
仮に若手社員が今の会社を退職したときに次の職場で発揮できるスキルが身についていないと恥をかくのは自分だし後悔するのも自分。
長い目で見て社会人として充実した会社員生活を送ってもらう為に人生を愉しむ方法を教えてあげることに価値があるんではないかと思っています。
まだ私も不完全です。
毎日いろんなことを考えながら会社員生活を謳歌しているほうだと思いますが、
自分が感じた事や経験したことを惜しみなく伝えていこうと思います。
「うちの会社ってめっちゃ良い会社やで」
これが一言目です。