自動車部品商について。
過去にも何記事か書いてきたんですが
『業務での問題』
『5S職場改善について』
『これからの自動車部品商の役割』
こんなかんじで書き溜めてきたんですが、
今回は『労働環境』について。
昔ながらの業務が根付いている自動車部品商には労働環境という観点から見た時、
いま何が必要なのか考察してみます。
宜しければ最後までお付き合いください。
自動車部品商が抱えている大きな問題・労働環境について見なおすべき2つの事【現場サイドの改善と経営サイドの改善】
①現場スタッフが見直す事
『考え方』
会社にとって
- 早朝・深夜残業
- 休日出勤
は大変頭を悩ませる問題です。
労基には目をつけられたくないですからね。
真面目なスタッフは自分の為、チームの為、会社の為に自己犠牲を払って「残業」や「休日出勤」をしているわけですがこの考え方が大きな間違いということです。
一昔前は「残業・休日出勤は当たり前」みたいな社畜時代が普通でしたが、
ニュースや新聞で過労死が取り上げられてからはスタッフの健康面に考慮し、
時間外労働への注目が高まりました。
我々、社畜世代は全く問題ないというか麻痺してしまっているのでここが問題ですね。
私も含め、現場スタッフは「立場」について考える必要があります。
会社に雇ってもらっている以上は会社へ迷惑はかけられません。
今となれば
- 会社にとって早朝・深夜残業は迷惑
- 会社にとって休日出勤は迷惑
ということなのです。(極端な言い方かもしれませんが)
頑張ったことにはならないのです。
ということは従業員も考え方を改善しなければなりません。
- ノー残業で業務時間内に最高のパフォーマンスを発揮するためには?
- 休みの日はしっかり心と身体を休めて休み明けに臨もう
- 時間は有限。自分の時間を大切に使おう
このような考え方に変えていけば会社も従業員もハッピーです。
②管理職が見直す事
『方向性』
会社は年々、成長していきます。
事業拡大や販路拡大に伴い大きな変化が起こります。
そこには必ず現場スタッフの業務が必要になってきます。
昨今の人手不足もあって求人を出しますが有能な人材というものはそんな簡単に見つかる訳もなく、結局既存メンバーで請け負うことになります。
従来の業務量に加え新たな業務が加わりキャパシティを越えます。
ある程度の業務がこなせるスタッフを増やしたいところですが
- 新規事業で利益の見込みが不透明の為、確実に利益が出るまで先行投資をしない
- 教育環境が整っておらず新入社員が育たない
- 育てる側の中堅スタッフが教育の方法を身につけていない
等の理由で業務が特定のスタッフに偏ります。
現場での解決が「残業」と「休日出勤」ということです。
こういった現状を知ってか知らずか改善しないとなると業務改善も厳しいですし労働環境の改善も厳しいです。
会社としての方向性をキチンと社長➡幹部➡管理職➡スタッフへと落とし込んで、
その方向性に沿った改善を行っていかなければなりません。
でないと、会社で最も大事な中堅社員が現状に我慢しきれなくなり退職します。
そうなると取り返しのつかないことになりかねません。
③まとめ
会社は従業員を必要としていて、従業員もまた会社を必要としています。
会社は従業員の生活(給料)を保証してくれています。
従業員としての責任と役割を全うすることが従業員の役目です。
会社が
『就業時間を守って仕事して下さい』
『キッチリ休みをとってください』
と言っているのですからそうすればいいのです。
いままで無理をして過剰な売り上げを強いられてきたのでしたら『これだけ時間外の対応をしてこの実績を確保してきました』と報告しましょう。
そう。
実績は下がるかもしれません。
ですが、そこから『どうやって実績を戻していくか?上げていくか?』考えるのは現場スタッフの役目です。
ストレスのないスッキリした脳を持ち寄って1つずつ改善していきましょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。