クルマとバイクのIamtamuraブログ

SWM・グランツーリスモとFIATパンダに乗る自動車部品商Iamtamuraがバイクや車に関する記事を書いています

バンドー化学のベルトについて勉強会に参加しました【ベルト鳴きの原因はベルト自体の問題じゃなかった】

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自動車部品商のスキルアップには勉強会が必要。

 

業務終了後に各仕入先様やメーカー様にご協力頂きまして勉強会を設けて頂いております。

 

今回のテーマは『バンドー化学』です。

 

●自己紹介●
私は高校を卒業してから約15年自動車部品商という仕事をしました。
それからモーターアパレルの会社へ転職。クルマやバイクの愉しみ方をを知り皆様へ発信したいと思いました。
そしてエンドユーザー様との会話を通して真の『サービス』を学びました。
2年半後、ご縁があり再び自動車部品商へカムバック。
自動車部品商の仕事と共にクルマやバイクの情報を発信しています。

 

バンドー化学のベルトについて勉強会に参加しました【ベルト鳴きの原因はベルト自体の問題じゃなかった】

 

 

①バンドー化学のベルトと長年の問題

一部の電気自動車についてはベルトを使用していない車種もありますがほとんどの車両に1本以上使用されています。

 

特に、長年問題になっているのが『軽自動車のベルト鳴き問題』

 

ワゴンRなどが多いですがスズキ車で社外のベルトを装着すると、

 

『新品なのに音鳴きするんやけど!交換!返品!』

 

という事案が頻繁に起こっておりました。

 

 

②BANDOは純正・OEMで採用されている

こちらについてはバンドー化学さん側でも『軽自動車向きベルト』

の開発で対応されましたがそれでも事案が終息することはなかったそうです。

 

『純正のベルトに交換したら音鳴きが改善したよ』

『純正採用と社外採用では素材に違いがあるのでは?』

 

あれ?おかしいな。

純正採用されているバンドー化学のベルトなのに純正のマークがついているかついていないかだけの違いで性能が変わる訳がありません。

もちろん素材も同じです。

 

なんと・・・『取付け』に問題があったんです。

 

③最重要ポイントは『取付け』

実際にバンドー化学さんの営業スタッフさんが体験されたお話。

 

バンドー化学のベルト装着➡音鳴き発生

某メーカー第二純正(ピットワーク)➡音鳴き解消

 

なんとこのピットワーク製のベルトもバンドー化学製でした。

 

ベルトを装着するときに『数値』で管理されているメカニックがまだまだ少ないそう。

 

メカニックの感覚で取付するとベルトとプーリーに対してベストコンディションで取り付いていない為に発生する音鳴きなんだそうです。

 

そして一度音鳴きをしてしまったベルトはもう使用できません。

 

④取付けには欠かせないデジタルツール『テンションマスター』

この『数値』を確認するためのツールがあります。

ベルトの長さや形状でベルトの張り具合を数値で確認できる張力計というものです。

 

テンションマスターは使用方法がシンプル

 

ベルトにセンサーを挟み、指でベルトを弾くだけでどれぐらいの張力で張られているか計測できます。

 

この適正な張力がとっても重要なんですね。

 


www.youtube.com

 

BANDO テンションマスターが今、注目されています。

スマホアプリとの連動でさらに使いやすくなります。

加速度センサ式ベルト張力計TENSION MASTERⓇ|産業用|製品情報|バンドー化学株式会社 (bandogrp.com)

 

 

 

⑤まとめ

メカニックにツールは必需品です。

 

経験の浅いメカニックからベテランメカニックまで『数値』でお客様のクルマを管理することが一番の安心・安全に繋がりますよね。

 

今更ながらベルト・・・ではなく今、動力に重要なベルトの勉強をできて良い機会を頂けました。

 

 

ベルトは正しく装着しましょう!

ありがとうございました!