今更ながらかもしれませんが。
今更だからここに記しておこうと思います。
2015年式アルト。
「ミッションみたいなオートマ」が話題になりました。
AGS(オートギヤシフト)と呼びますが、このAGSについて頭を悩ませている問題があります。
AGSアクチュエーターオイルの交換問題
一部ネットでは対応策等配信している方や専用オイルの販売をされている専門店さんも見受けられますが、
そもそもなぜこのオイルが必要なのか?
なぜこのオイルが無いのか?
順を追って説明していきたいと思います。
結論から言うと「代用オイル」を使用することで解決します。
スズキ・アルトのAGSアクチュエーターオイルはなぜ補修用オイルが無いの?【代用オイルをご紹介します。】
AGSとは
AGS(オートギヤシフト)についての説明は下記の引用をご確認下さい。
AGS(オートギヤシフト)は、MTをベースにクラッチおよびシフト操作を自動で行う電動油圧式アクチュエーターを採用した新開発のトランスミッションで、一般的にはAMT(Automated Manual Transmission)とよばれるトランスミッションです。
「Auto Gear Shift(オートギヤシフト)」の特長
- クラッチ操作/シフト操作が不要で、オートマチック限定免許で運転が可能。
- 通常AMTに装備されていない、駐車時やエンジン始動時に使用するPレンジや、クリープ機能を採用。
スズキの次世代テクノロジー オートギヤシフト | スズキ (suzuki.co.jp)
今回の対象車詳細・アクチュエーター詳細
今回、私がお調べしていた対象車は「アルト」でした。
《詳細》
車台番号 HA36S-10※※※※(車台番号6桁)
型式類別 17956-0003
年式 2015年2月
分解図中①がAGSアクチュエーター本体。
本体は非分解でアクチュエーターオイルのリザーブタンクはキャップのみ別売りとなっています。
こちらが検索結果です。
純正品番
23400-81PV0 ➡ 品番変更 ➡ 2340T-81PN4
定価¥222,000-(税抜き)
このアクチュエーターが故障してしまうと¥220,000-の部品修理が待っています。
これはかなりキツイ。。。
さらにまずいのが街の整備工場のメカニックまでこの情報が浸透していないため、整備工場によっては無交換➡故障➡ASSY交換の流れが起こり得る状況ということです。
なぜ純正オイルが販売されていないのか?
ではなぜこのオイルリザーブタンク内のオイルが純正から補修用として販売されていないのか?
それはスズキ(メーカー)サイドは”無交換”としているからです。
とはいえ実際の話、オイルを交換していないために潤滑しなくなりシフトが入らなくなるという一大事を招いています。
そしてスズキはAGSの一部車両についてリコール対応を行っており、
その改善作業の中に「AGSオイル交換」も含まれているという話。
エブリイ、キャリイのリコールについて|スズキ (suzuki.co.jp)
エブリイ、キャリイのリコールについて|スズキ (suzuki.co.jp)
スズキ エブリイ など5車種26万5000台をリコール AGS不具合で走行不能となるおそれ | レスポンス(Response.jp)
「だったら補修用オイル販売してくれ~」と言いたいところですが、いまだにラインナップはございません。。。
FIAT車・デュアロジックと構造が同じ
AGS(オートギヤシフト)は、実はFIATに採用されてる「デュアロジック」と同じ構造なのです。
デュアロジックの方はオイル交換が推奨されており、販売されております。
TUTELA(チュテラ)CSスピード 75W 1L 59059128
実際にこのオイルをアルトに使用したユーザーさんも投稿されています。
AGSオイル交換 項目1|アルト ターボRS/スズキ|整備手帳|ヒトム|みんカラ - 車・自動車SNS(ブログ・パーツ・整備・燃費) (carview.co.jp)
AGSオイル交換(スズキ スーパーキャリイ・DA16T)by キハ88 - みんカラ (carview.co.jp)
このオイルを交換するメリットとしてはAGS・デュアロジック特有の「変速時のぎくしゃくした乗り心地」を軽減してくれる点です。
あとはアクチュエーターを長持ちさせるためには交換はしたほうが良いでしょうね。
私のFIATパンダも車検毎に交換してもらっています。
まとめ
AGS搭載車って結構あるんですね。
当然今でも現役で走行している車両はたくさんあるでしょうし、そのうちの何台がAGSオイルを交換されているんでしょうか・・・
スズキの軽自動車って安くて長持ちしてとっても日本人向きなメーカーですが、開発の苦労の賜物なのかなぁって思います。
一方で新しい部品を搭載したことによって生じたリコールの対応をしているスズキディーラーのメカニックさんたちも大変でしょうね。
我々ユーザーは自分の乗っている愛車について知識を身につけて安全に長持ちするよう努力すべきですね・・・
まずは、交換用オイルを純正で販売してください!
最後まで読んで頂きありがとうございました。