私は自動車部品商という仕事をして長くなりますがなんとかここまで続けられることができています。(一回離脱しておりますが)
PCやスマホ、インターネットなどの普及や商品自体の普及により販売する商品や販売方法などはめまぐるしく変化していますが業務自体は20年前・30年前と変わる事はありません。
我々部品商は1次仕入れ店から商品を仕入れ、整備工場様(販路は他にもありますがここは代表して)へ販売するというのが基本的なながれです。
当然会社ですので売り上げ目標があって粗利目標がある。
さらにはキャンペーンの目標があって個人の目標がある。
目標達成のために日々切磋琢磨しているわけですが、ここ最近特に危機感を感じている「問題」があるのです。
この記事を読んで頂いて今自動車部品商で仕事をしている私が感じている重要な「問題」についてご理解頂ければ幸いでございます。
自動車部品商が抱えている一番難しい問題点とは?【整備工場との共栄共存です】
①整備工場が二極化している
今、整備工場は大幅な「拡大」と「縮小」の二極化がすすんでいます。
もちろん「縮小」のほうはネガティブな意味合いだけではなく戦略的に特化した修理や車種に絞って繁栄をしているところもあります。
「拡大」している整備工場はこれから必用となってくるエーミング機器や最先端のスキャンツールを導入し設備に投資しています。
またM&Aや営業所・店舗の増設など多店舗での接客的な展開も目立ちます。
一方ネガティブな「縮小」のほうは昔からの整備や接客が変えられなかったり
スキャンツールや設備は最低限にとどめておきたいという考えの整備工場が多いです。
もちろん先に言いましたが特化型の整備に切り替えシェア率を上げていく方向性であれば必要のない高額な設備は必要ないかもしれませんので上文には該当しません。
この『方向性』がハッキリしていないネガティブな整備工場が危険だと思うのです。
②ポジティブな整備工場とネガティブな整備工場
ポジティブな整備工場はまず社長さんにエネルギーが漲っています。
昔も古い設備は一新し古い体質も思い切って一掃されてりして大変気持ちが良いです。
そういう社長さんの言動がスタッフに伝わるんでしょうね、いろんなポジティブな意見が出てきて『すぐやってみよう』という流れになるので提案したスタッフにもやる気が漲っているように感じます。
一方ネガティブな整備工場は社長さんにエネルギーを感じにくい印象です。
もちろん直接お聞きしているわけではないので内に秘めておられる熱いエネルギーをあまり見せたくないというスタイルの方かもしれませんので。
ですがここで言いたいのは「社長さんの雰囲気や明確な方向性でガラッと環境は変わってしまう」ということです。
③自動車部品商として求められている事
自動車部品商は自動車に部品を受注して納品することが業務なわけですが、売り上げを上げるには「営業」だったり「提案」をしなければいけません。
それはどんな職種も同じだと思いますが。
自動車部品商が求めている事はいかに整備工場からエンドユーザーへ『商品を提案して販売に繋げてもらえるか』という事です。
そのためにはまず社長さんにいろんな提案をしてここ(整備工場)に合った商材なのか?サービスなのか?を判断してもらう為に正確で有益な情報をスピーディに届けられるかということだと思っています。
実際のところは私はまだまだ未熟者ですので行き届いたサービスは行えているとは言えませんが常に意識しながら提案していくことで小さな成功が詰めるのではないかと思っています。(頑張ります!)
④問題点は「整備工場をどのようにして提案型の会社になってもらうか?」
自動車部品商が一番苦戦している問題がズバリ
「整備工場をどのように提案型の会社になってもらうか?」
という事だと思います。
これは先程も話しましたが社長さんの方向性に尽きると思います。
いかにしてポジティブに脳を切り替えてもらい提案に取り組んでもらうか?
ほんとに難しくていつも撃沈しています。。。
ですが真剣にその提案に向き合って下さる社長さんこそがこれから生き残っていく整備工場の経営者だと思いますし自動車部品商がサポートさせて頂くべき会社です。
⑤まとめ
インターネットが普及しネットショッピングが便利に使えるようになった今、自動車部品商の存在意義が問われているような気がします。
インターネットは活気のある挨拶はしませんし面白い提案をしてくれるわけでもありません。
定期的にお客様と顔を合わせて会話したり情報交換をするからこそ信頼関係が生まれて
ポジティブな環境が生まれます。
少なくとも私はその一躍を担っているという自覚を持って日々業務に取り組んで「自動車部品商ってなんか面白そうな仕事ですね」と言われるスタッフになりたいと思います。
自動車部品商についての記事をいくつかまとめていますので宜しければご一読下さい。