EV化が加速している自動車。
性能や品質が格段に上がり、自動車部品全体でのボリュームは格段に減少していく一方です。
年式の古い自動車は税金が上がっていくばかりでこちらも減少していく一方です。
そんな中で
自動車部品商としての立ち位置はどのように変化していくか?
自動車部品商の必要性とは?
自動車部品が考えるべき今後の未来とは?
日々考えながら業務を行っております。
現場に身を置く私が考える『今、考えること』『今、アクションを起こすべき事』をお伝えしたいと思います。
この記事をご覧頂いて自動車部品商としての仕事に興味を持って頂ければ幸いです。
昭和な部品商は今すぐ変化が必要です【現場で働く社員が思っている事】
①自動車部品商が継続する為には
自動車部品商という仕事は『卸売業』です。
仕入先から安く仕入れ、適正価格で販売する。
その差額が利益となるというシンプルなものです。
上記の流れを継続する事が会社の発展に繋がるわけですが
時代と共に整備工場の減少や自動車の発展など様々な要因により
継続するためには『変化』が求められています。
②自動車部品商が起こすべきアクション
それでは現在の自動車部品商が今すぐ起こすべきアクションは何なのか?
下記のことを考えてみました。
・大量一括仕入れ
『卸売業』の基本ですが大量に一括仕入れすることで仕入れ原価のコストを削減します。
特に競合商品は価格競争が裂けられませんので当然ですが仕入れボリュームが多い部品商の方が優位に立てる訳です。
これはかなり大きなメリットです。
小規模であっても1点よりも10点の方が1点当たりの仕入れ金額が安いと粗利額が増えますから戦略的に仕入れをすることが求められます。
・優良なお客様とのお取引継続
利益を得るには商品を購入してもらわないといけません。
部品商は基本的に既存のお客様とのお付き合いで成り立っていますので
買ってほしい商品を継続的に購入して頂く事が重要です。
車検に必要な部品やケミカル品は自動車整備には必ず必要になります。
このような商品を継続的に購入して頂く為に自社を選んで頂かなければなりません。
・工具や設備についての対応
自動車の構造が変化していく中で『法律』も変化していきます。
ということはその法律に伴って工具や機器が必要になります。
クイックな対応は部品商のメリットですのでお客様への提案や相談を頂けるような関係づくりは重要です。
京都の部品商は年に1回2日間に渡りフェアを開催しこのような工具や設備をはじめ自動車部品の情報を発信しています。
宜しければ記事をご覧ください。
・輸入車整備に対応
自動車部品商は国産車がメインというイメージがあるかもしれませんが、輸入車の需要が高まっている中では無視するわけにはいけません。
輸入車部品にも専門の部品商が存在しますが既存のお客様が存在する部品商から購入するほうが効率が良いというメリットがあります。
優良部品やリビルト再生部品が充実していたり専用のスキャンツールなどの情報や知識を持っていると尚良いかもしれません。
・特化商材を取り扱う
他の自動車部品商との差別化を行う為に『特化商材』や『得意ジャンル』を作っておく必要があります。
独占販売や得意ジャンルの情報発信は集客に繋がります。
さらに『シェア』を取る事は継続的な利益確保に繋がります。
・人材育成
これはどこの企業にも言えることですが人材育成はかなり重要です。
特に離職率の高くなってしまうと役割の多い部品商は営業に支障が出てしまいます。
しっかりとした若手の教育と中途採用スタッフのスキルアップは部品商でも大きな課題です。
以前に自動車部品商についてのスキルの話を記事にしておりますので宜しければ読んでみて下さい。
③まとめ
いかがでしたか?
自動車部品商にとって必要な『変化』を書いてみました。
自動車部品商というカテゴリーのみならず年功序列や昔の体質が残っている『昭和な』企業はなかなか変化できず苦労されているのではないでしょうか?
まずは自分が今どのような状況に置かれているかを整理し、これから何が必要か見極め準備していくことが変化の第一歩だと思います。
コロナ渦ではありますがまだまだ成長していくものだと本気で思っています。