「自動車部品商」という仕事はご存じでしょうか?
私は高校を卒業してから10年以上自動車部品商と呼ばれるジャンルの仕事に携わっています。
幼少期から特別自動車が好きといったわけでもないですし
自動車部品商という仕事に憧れを持って今の会社に入社させてもらったわけではありませんが
この仕事を長年続けているからこそ見えてきた『足跡』と『壁』があります。
これから自動車部品商という仕事に就きたいとお考えの方へ
私の経験や私感がお役に立てば幸いでございます。
タイトルの通り『自動車部品商という仕事を始めるにあたり持つべき絶対重要なスキル』をご紹介します。
自動車部品商という仕事を10年以上続けて感じた絶対重要なスキル【専門知識は大きな武器になります】
①自動車部品商になるために必要なスキルや資格
自動車部品商とは
今、自動車部品商という仕事に興味をお持ちの方。
自動車部品商という職業に転職をお考えの方。
世間一般的にはあまり聞かないジャンルの仕事ですが平たく言うと『部品屋さん』です。
自動車を動かす為には部品が必要です。
自動車の部品が事故や故障で破損した場合、部品が必要です。
自動車を乗り続けるためには「車検」が必要で安全基準を満たす整備の時に部品が必要です。
このような時に自動車整備工場さんやディーラーさん、ガソリンスタンドさんなどから見積もりや発注といったような問い合わせを頂くのが自動車部品商です。
ちなみにですが
過去に業界についての記事を書いておりますのでこちらも是非ご覧ください。
自動車部品商という職業に就くために必要なスキル・資格
わたしは18歳、高校卒業後に高校への就職募集から今の会社にご縁を頂き入社しました。
自動車関係の専門学校出身でもなく、とくに自動車が好きだったわけではありませんでしたが地元では歴史の長い会社だったという理由で親と相談し入社を希望しました。
もちろんこの時に持っていたスキル・資格なんて全くありませんでした。
自動車の運転免許すらも入社してから取得したぐらいでした。
私が勤めている会社は自動車の運転免許は持っておいた方が良いです。
ただそれだけです。
もちろん他にも持っておいた方が役に立つ資格やスキルは山ほどありますが
敷居は高いということは無いので自動車業界に興味をお持ちの方にはおススメの業種といえます。
②社会人としての常識やマナーは重要
当然のお話ですが
社会人としてのマナーや常識はわきまえておく必要があります。
敷居が高くないというメリットが故に社会人としてのマナーや常識が身についていないスタッフが存在していることも事実です。
- 敬語がうまく使えない
- 挨拶ができない
- 相手の事を考えて行動できない
- 上下関係をわきまえていない
- 時間にルーズ
- 提出物の提出期限にルーズ
- 字が汚くて読めない
- 約束を守れない
- ホウレンソウができない
- 掃除ができない
など、社会人として基礎的な部分が備わっていないと
お客様や仕入先様に失礼な言動をしたりご迷惑をかけることになります。
基礎は重要です。
わたしは今でも時々基礎が疎かになっていないか確認するときがありますが
自分の欠点や短所を確認しておくことは大切です。
③趣味を仕事に生かす
わたしはこんな男前ではありませんが苦笑
バイクに乗ってツーリングするのが趣味です。
私が勤めている会社はバイク部品のお問い合わせにも対応しておりますが
時折バイク関係の案件がまわってくることがあります。
趣味や自分の興味を持っている事が社内に浸透していると得意分野の新規事業に携われるチャンスが回ってきます。
自分の好きな事・得意な事が仕事に役立てばやり甲斐もあってモチベーションが上がります。
④コミュニケーション力は武器になる
私は20代半ばまで初対面の人と話すことが相当苦手でした。
知り合ってから10年以上大変お世話になっているお客様からいろんなアドバイスを頂いたことをきっかけに積極的にアウェイなフィールドへ飛び込んでいく機会を増やしていきました。
一度転職をしておりますが『接客業』を経験してさらに深くコミュニケーション力の重要性を感じました。
- 話し出すタイミング
- 話すトーン
- 話す速さ
- 相手の話を聞くこと
- 話をしているときの姿勢や目線
- 話しているときの表情
- 話す内容、話題
お客様、仕入先様、上司、同僚、部下、、、いろんな方と接する場面があるなかで
自分のコミュニケーション能力を上げて仕事や人間関係を良好にすることは大きな武器になりますので積極的に自分からアクションを起こせる方は重宝されますよ。
⑤専門的な知識は自分の存在意義を確立する
自動車部品商の専門学校は存在しないので専門的な知識を持って入社したスタッフは自分の武器として仕事に生かすことができます。
整備士の経験から整備の知識を活用する
自動車部品商という仕事は基本的に現場の方とやり取りをします。
整備士と部品についての話をしますのでお客様が今どういう状況で何が必要なのか察知しやすいのでお客様とも円滑なコミュニケーションが取れます。
ガソリンスタンドのアルバイトも大いに活用できる
自動車部品商の作業サービスでタイヤ交換やディスクローター研磨などのサービスを行っています。
ガソリンスタンドでの業務はお客様との接客も経験しつつ、提案から作業まで実務のトレーニングが培われます。
車好きは武器になる
車離れというワードが一時期流行りましたが
私のまわりでマイカーを持つ若者がかなり減ったのではないかと思います。
先程の趣味のお話とリンクしますが好きなことには夢中になれます。
それがお客様にとって最高のサービスになるとしたらそれ以上素晴らしいことはありません。
車好きにもいろんなジャンル・種類があります。
- 車に乗ってドライブすることが好き
- 車の構造を知ることが好き
- 車の部品を自分で交換する事が好き
- 車のカスタムが好き
- F1が好き
- クラシックカーが好き
- テスラや最新のEV車が好き
『好き』は最高の武器になるのです。
まとめ
自動車部品商という仕事は自動車や世の中の発展と共に業態が変わっていくものです。
今ではLINEで画像を共有したりネットで商品を購入する事も容易です。
そんななかで自動車部品商が求められているものか何か。
それは「専門性」なのではないのかなと思います。
ネットの普及で総合商社のメリットが一般化してしまった現在、
ユーザーの部品入手ルートは無限になりました。
BtoBがセオリーだったものがネット通販の普及によりBtoC・メルカリやアップガレージさんなどの普及によりCtoCが普通になりました。
そのなかで(ジャンルなのか商品なのかいろいろあると思いますが)部品商が持つべき『専門性』『専門ジャンル』でシェアを確立しなければ生き残れない時代になってきたのかなと感じています。
そのためには会社としての方針や専門部署確立が必要になり専門分野に長けたスタッフが必要になってきますので私もその一員になれるよう日々努力し続けます。
オミクロン株のまん延で大変な時期が続いておりますが業界とコロナとの関係性についても記事にしておりますのでこちらも是非ご覧ください。
ありがとうございました。