自動車業界の「部品商」という職業のリアルな業務内容とは
どーも!
この度は当ブログをご覧いただき誠に誠に有難う御座います。
ラーメン大好きTムラです。
2021年1月14日、関西や中部地方を中心に緊急事態宣言が発令され
待ちは20時で真っ暗。
飲食店はテイクアウトオンリーの業態へ変更せざるを得なくなり
前回の緊急事態宣言以来の身動きのとりにくい世の中へ逆戻りとなってしまいました。
とほほ・・・
そんな中、私の現在の職種でもある「部品商」はおかげさまで今日もバタバタ💦
あっという間に時間が過ぎてしまうような毎日を過ごしております。
昨年の緊急事態宣言の頃(2020年4~5月)は自動車業界にも影響が少なからずありました。
・観光客の減少による観光バスやタクシーの使用率減少
・仕入れ先やディーラーの短縮営業
・接触を避けるための訪問自粛(営業自粛)
・リモート出勤
そのほか諸々業務を大幅に変更した記憶が鮮明に脳内に残っております。
辛かった・・・
少なからず、皆様の生活に密着した業務の「部品商」という仕事ですが
生活の中でほぼ耳にしない職種だと思います。
今回は私が15年以上務めてきた部品商という仕事のリアルな業務内容をご紹介したいと思います。
部品商とは
そもそも自動車部品商とは?っていうところからですが
「部品商」とは、自動車の車検整備や事故修理、点検整備に必要な部品用品、整備機器、タイヤなどを街の整備工場や鈑金工場、ガソリンスタンド、カーショップ等に供給する卸売業者を指す呼称です。
街を見渡すと○○自動車さんやまる○○モータースさんような街の自動車屋さんを目にしたことはありませんか?
(写真はイメージです)
我々は上記のような街の自動車屋さん・整備工場さんへ訪問するところから始まります。
現場の業務内容としてはフロント・営業・配送の3部門に分けられますのでそれぞれご説明を行っていきます。
フロント業務
フロント業務は主に電話対応を行います。
国産車・外車・二輪・・・エンジンが付いている機械は何でもお問い合わせ頂きます。
(私の会社の話です。)
先程ご説明をしたお客様(営業)から事務所へ電話を頂きます。
内容は「発注」「見積もり」がメインです。
ディーラー(1メーカー)とは違い各メーカー分の検索方法を覚える必要があります。
ということは各メーカーの車種や構造が解っていると大変役立ちます。
またお客様はほぼ既存のお客様で数十から数百件ございますので
お客様名を覚えることも必要になってきますね。
純正品と優良品
部品には「純正部品」と「優良部品」があります。
純正部品は新車に使用されている部品
優良部品は純正部品と同じ性能を持った同じ形のものを社外メーカーが製造販売しているものです。
お客様から発注を頂くと純正メーカーもしくは優良品の仕入れ業者様へ発注を行います。仕入れ業者様も数十件ありますので覚えないといけません。
発注した商品が入荷すると売り上げ伝票を発行して配送へ回します。
おおむねここまでが一連の業務内容です。
最初、特別な知識は必要ないですが自動車好きが大変有利な環境です。
営業
営業は主に既存のお客様へルートセールスを行います。
私の会社は各エリアごとに担当を持っています。
大口は1件~数件。
小口の多いエリアは50件以上持っている営業マンもいます。
基本的にルートセールスなので最初以外は初対面ということはありませんので
お客様に信用して頂ければ良好な関係を築くことができ充実します。
在庫の提案・確認・補充
お客様がスムーズに作業が行えるようによく修理されている車種の部品を
在庫で購入して頂きます。
お取引が始まってから現在置いて頂いている在庫品の確認・補充を行ったり
新規在庫品の提案を行います。
オイルの在庫補充・ポンピング
エンジンオイルやギヤオイルなどオイル類を200Lタンクで在庫を置いて頂いているお客様がおられます。在庫が無くなれば新たにオイルを発注しドラム缶からお客様のタンクへオイルポンプを使用して移し替える作業を行います。
立ち話も情報取集
発注やお見積りの案件や在庫の確認が無くても、最近の動向やお困りごとなどをお伺いしてこれからお役に立てることがないか情報収集する事も大切な仕事です。
お客様によってもちろん考え方も違えば取り扱われている車両の傾向も違いますので
お客様の事を熟知することが必要です。
新規商品やキャンペーン商品の提案・セールス
自分のおススメした商品を購入して頂けるを大変うれしいものです。
ここ10年で自動車の構造はめまぐるしく変化し続けているなかで
お客様は必要としている商品や逆に我々が購入してもらいたい商品を提案します。
お話を聞いてもらうには普段の関係性が築けていないといけませんので
日々の誠実な対応が絶対に必要になります。
配送・引き取り
フロントや営業が発注した商品を引き取りに行かなければなりません。
エリアごとに担当配送がおり、配送後に各ディーラーや優良品仕入れ先様へ
引き取りに回って帰社します。
私の会社は1日に4便走ってますので同じ動きを大まかに4回繰り返します。
納品時間厳守の為、安全且つ最速を目指した配送が求められます。
実際は軽貨急配の方を雇ったり高齢者の方の割合が多いです。
作業
私の会社は自社にいろんな設備があり作業のサービスも行っています。
タイヤ交換
タイヤの販売も行っておりますので自社でタイヤチェンジャーを設置し
タイヤ交換の有料サービスを行っております。
今年は北陸で大変多くの積雪を記録し大きな話題となっておりますが
スタッドレスタイヤの交換・購入時期は1日何十本と交換する事もあります。
なかなかの体力仕事です。。。
ガソリンスタンドでのバイトや勤務経験のある方は大変喜ばれます。
ブレーキディスクローター研磨
ブレーキ部分にディスクローターという鉄板部品があり
使用するごとに変摩耗やひずみがブレーキ鳴きを発生させる事があります。
新品交換までは必要ないものは研磨することで問題が解消します。
専用の研磨機にセッティング・研磨を行います。
キーカット
自動車のキーをカットする有料サービスも行っています。
人生においてキーを作成する事なんかほぼ無かったので
自分の作成したキーでエンジンがかかった時、個人的になんか嬉しかったです(笑)
まとめ
いかがでしたか?
部品商という仕事は当然知識があればあるほど有利ではありますが
特に自動車・バイクなどが好きな方には大変やりがいのある職種に感じると思います。
改めて文字で記入してみるとなかなか地味な仕事ですね。
ですが私のこれまでの経験談でお話すると、大変やりがいのあるお仕事です。
ソフトバンクの孫社長もこれからまだまだ車が注目される時代が来ますと仰られていたようにまだまだ進化し続けます。
我々部品商も進化していく必要がありますし、またその変化を愉しみながら
お客様と繁栄していかなければなりません。
同時に旧車やクラシックカーのような「古き良き文化」を守れるのも我々部品商の使命だと勝手に思っています。
そんなことを考えながら明日もまた部品商を満喫します。
興味のある方は一度「部品商」を検索してみてください。
もしかしたらどこかで出会えるかもしれませんね。。。(*´▽`*)